愛機の声。

ちっさいツマンネーミニサーキットのホームストレートで俺と愛機の脇をウィリー気味にフロントを浮かせながら、
一台の真っ白いカウルを身に纏ったSSがオーバーテイクしていく。

たぶんSS600だ。このミニサーキットの王族の一。正に地上の戦闘機。
その見せつけられる速度差に、

しょうがないよな。馬力で言ったって3倍近い開きがあるんだから。
3倍速いんだよ。しょうがないよ。

そう自分に言い聞かせる。

「そうなのか?」

反論。
愛機のキャブの吸気音、エンジンのサウンド、ツインテールのマフラーからのエクゾーストノート、フロントサスの動き、リアサスの動き。それがあいまって、一つの声になって。

「3倍速いって、ヤツらだって一周10秒では走れないんだぜ」

おぉ、コイツ、やる気だ。
乗り手のほうも1コーナーに飛び込む後ろ姿に追いすがるモチベーションが不思議と湧いてくる。

そうなんだ。
このちっさいサーキットのコースレコードは25″222。今年、CBR600RRで某塾長が叩き出した数字。
1ラップ10秒なんて途方もないタイムは、愛機の3倍近い馬力を持つモンスターマシンたちですら届き得ないタイムなのだ。

そうなんだ。
離れることは分かっている。
だって5ラップもすれば間違いなく周回遅れにされるから。
それでも追ってみる。
愛機が追えと言うから。

第1コーナーでのサスの入り。大丈夫。フロントブレーキのみで進入しても安定している。
恐らくイチバン、スピード乗るこの区間、愛機のサスがほぼフルボトムするのは分かっている。
フロントフォークのうっすら映えるフォークオイルの跡が三つ又のすぐ下に届いているから。
でも安心感はちゃんとある。
このリズムなら何も起きない、ちゃんとコーナーをクリア出来ると愛機が言う。

でも。
「リアブレーキも有るんだから踏んでくれよな」
もっと車体の姿勢が安定するって。
わかってる。でも余裕がないのよ、乗り手のほうに。

コーナーを抜ける、前のモンスターのスピードと愛機の抜けるスピードがそんなに違わないことを確認する。
そこでは、追う背中の距離が開かないから。
そう。SRXは「意外とコーナーリングマシン」なのだ。
最早、「意外と」を冠せなければならないほど20年を越える歳月ってヤツは残酷だけど。

それでもいい。
どうせ自分はコイツから降りられないんだ。コイツの魂の命が尽きるまでは。
イマドキ4stクォーターですら強敵なコイツに乗り続けることに誇りを持つのだ(苦笑)

続く区間、ビックシングルの得意な区間。それでも少し、追う背中が離れるのは乗り手が遅いせいだ。
第2コーナーは前後サスにちゃんと仕事をさせれば、まるでオン・ザ・レールのように狙ったラインをトレースしていく。
悪くない。
ここでも離れちゃうけど、それはやはり乗り手の俺が遅いから。
愛機の声に応えていないから。

「もっと、いけるよ。コーナーに飛び込む時、アクセル戻すの早過ぎるって」
それ、1コーナーでも言われたかも。

そのまま第3コーナー、苦手だから俺はうんと減速してしまう。
前のSSのラインをトレースしているのに、だから大丈夫なのにびびってしまう。
愛機にもそのびびりが伝わる。スピードが失われる。

愛機のため息が聞こえるようだ。こっちはもっとやれるのに。って。

続く最終コーナーへの短いストレートを、だからがんばるようにアクセルをガバ開けにする。
そして最終に飛び込んで、入口手前のちょっとバンプしたトコを抜けたらフルバンク。
出口を抜けて車体立てて、続くコントロールラインへとアクセルをまた全開に。

でも。
もっともっとパワーをつないでくれよと愛機は言う。

「もっとスピードは載せられるよ」

遠く離れてしまったSSの背中を目にして、まるで愛機がシュラッグするようだ。

「こっちはもっといけるぜ」

そうだよな。
どんなバイクも素晴らしいパフォーマンスを持っている。
それをクソにするのも宝石にするのも、ホントに乗り手次第なんだ。

まだ、愛機にふさわしい乗り手になれていない。
まだ、愛機の声がちゃんと聞こえない。
もっと愛機の声を聞くための「耳」を傾けよう。
ケツとか、手のひらとか、荷重を感じる腹筋や背筋やカラダに受ける風とか、視野に飛び込むメーターの情報とか、耳に飛び込む愛機が出すサウンドとか。

来年は今年よりもっと愛機と会話が出来る年にしよう。

やはり、このバイクは他に代わりがない。自分には間違いなく、そんな存在になっている。
このバイクに意思が有るのなら、愛機にもそう思われる乗り手になりたい。

そんなことを思いつつ年の瀬のご挨拶を、ば。
皆様、よい年の瀬をお過ごしください。

来年はもう少し、愛機と共にあちこち顔出してみたいと思います。

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# by ebizuka3sxxl200r | 2013-12-31 21:28 | サクラエスアールエックス | Comments(2)

年の瀬トミン。

最初は21日に予定していたのですが、家族に宣言が遅れて、28日に。
で21日にてらとしdukeがトミンだったのですが、当日は寒波襲来で氷点下もちらほらなお天気。
トミンがある我が県も、今年イチバンの寒さということで、29秒台後半を出すのがやっとだったとか。
となればチャンス到来、28日はボク、こっそり追いついちゃうぞとたくらむも・・・

「朝、あちこち凍っていた路面(じぇじぇじぇ←今ごろ使うのかよ)をバーナーで溶かしたので濡れてますし、路温が低いから気を付けてください」

とはトミンのスタッフの受付時のおコトバ。
(ちなみに、

21日の茨城県の最高気温は、10.7℃、最低気温は-0.6℃(水戸)

・・・てちなみにこの日は県南のほうが気温が低かったと記憶してます。

28日の茨城県の最高気温は、8.1℃、最低気温は0.4℃(水戸)

恐らくはトミンの午前の走行枠9:30~12:30では、ボクが行った昨日のほうが路面温度低かったかもね)

よし、今日は8時半にはトミン入りしてがんばるぞなんて前日は思っていたのですが、
勤務先での御用納めから続く2次会に参加して酔いが回って(←楽しかったようだ)、
目覚めればコタツの中。銀魂ぢゃないけれどコタツにはおそろしいブラックホールがあると思う。
そう、コタツ恐るべし。それは人類を堕落させる恐るべき最終兵器。
流石は火薬、羅針盤に並ぶ世界三大発明のイチ(ウソつくな。印刷だろ、もう一つは)。
動けねぇと思いつつも6時半にはコタツから脱出して。
風呂も入ってないけどその前にと、この冬を乗り越える新兵器が昨日、届いていたようなので、早速、使用。

ちゃららちゃっちゃちゃぁ~(てれれってっててれぇ~でもいい←どうでもいい)

これでバッテリが逝去きそうになる寒い朝も無問題さ。さぁ、チャージしろ、オレのクイックチャージャーっ。

・・・赤ランプが瞬く間に緑ランプになっちゃった(´・ω・`)(←買ったかいがないって言いたいらしい)

何だ、室内保管てこんなにバッテリ、ヘタらないんだと却って吃驚。ま。いいか。シャワー浴びよっと。

とにかくそんなこんなで、またもや9時過ぎにトミン入りです。
次回は更新だから朝は遅くても9時の講習前に受付しなきゃいけないのに。
次回は午後にしようかしら(You're a coward!)

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寒いけど良い天気でした。

結局、終始、ペースが上がらず117ラップ走るも本日のベストは59ラップ目の30″72。
て本日、30秒台はこれ以外は47ラップ目の30″87、95ラップ目の30″93という30秒台後半が3回しか出なくって、
前回より悪し。

てことで、もうまとめますか。

[今回の反省点]
1)ツナギがキツくなった。やべぇ、体重が最近増加中。またメタボと戦うか?そうなのか?
2)路面温度がとにかく低いから最初の20周はタイヤを作ろうと走るも、それで息切れした。持久力なし。
3)前走車(自分より速い人)を追いかけているとひっぱられて、そうでもないのですが、
 単独だと左コーナーで減速しすぎ。
4)二日酔いになるようなイベントが前日にあるときはトミンはやめよう。前も書いたような・・・

[良かったこと]
1)外気温が6℃くらいでもちゃんとあっためれば、ヘタ打たない限りはタイヤは滑らない。

な感じ。

第1コーナーを弧を描くように進入することココロ掛けましたが、なかなかイイ感じにならず。
本日は5台くらいの出走状況でしたが、その中ではダントツに速いSSな方にラップされた後、
何度か後ろを追っかけさせて貰いましたが、今の私の1コーナーへの進入のラインは悪くない模様。
SSな方のほうが進入のスピードが若干早く、コーナーリングスピードはどっこい、立ち上がりはダンチで速いので、
結果、あっという間に離れて行きますが(苦笑)。
せめて進入速度をもっと落とさないで入れることを模索しますか。
愛機で作れるトップスピードでコントロールライン抜けたら、バンキングしつつアプローチするとか。
現状、アクセル開けるとどうしても真っ直ぐ立てたままにしたくなるんだけど、
勝手知ったるクローズドならそれをやってもいいんだよね。峠じゃないんだから。コワいんだけど(苦笑)。

最終で立ち上がりで2速にシフトダウンするアプローチをしてみたいと前回書きましたけど、結局出来ず。
だってやっぱりコワいから。立ち上がるまではやはりシフトショックを車体に与えたくない。
かと言ってハングオフから立ち上がりつつのクラッチワークなんて、不器用ですから出来るわけがない。

・・・最終入口手前でシフトダウンするアプローチをも一回やってみよう。
クラッチ切って徐々につなぎつつハングオフして深くバンキングしていく。みたいな。
出来んのかな、オレに?
でも2速で猛烈に立ち上がって、車体立てて即、3速に入れられたら、
コントロールラインを通過するスピードがもっと上がると思うのよね。

今日はタイムは上がりませんでしたけど、自分のフォームがよく分かったことは収穫でした。
右コーナー(特に最終)で、自分の体がぐいぐいと車体から斜め前方に突き出していくことが今更に分かりました。
やはり左コーナーでは黄金長方形の無限の回転が足りないようです。カラダの入れ方は回転でいいんだ。

で、左コーナーはベストラインをもっと探ろうと今になって思い至りました。
結局、愛機を載せるべき正しいラインで走っていないから、いつまでも怖々とアプローチしてるのだから、
まずは走れるラインを知るべきかと。
次回はもっと自分より上手い人の後ろについて必ず左コーナーを走ろう。もち、黄金長方形の無限の回転をして。

とにかく、もっとつながった感じで走れるようになりたいな、と。

本日はてらとしDukeとは御一緒出来ませんでしたが、今年、トミンでお知り合いになったFZR-R250乗りの方もお見えになっていて。
なので帰り際に今年はお世話になりました的なご挨拶を交わして。
(実際、私、今年2回コケましたがその2回ともに彼が立ち会っていたと言う(苦笑))
結果は出なかったけれど、こんなのも良いなと思いつつ、ボクのトミンは今年は終了です。

来年はもっと峠走りから脱却した走り方が出来ますように。
そして、もちコケないように。

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# by ebizuka3sxxl200r | 2013-12-29 22:26 | ミニサーキットの片隅で | Comments(6)

そうそう。

そうそう、最近、久しぶりに物語を読んだんですよ。
手持ちのでなく、新たに購入してのマンガじゃない活字の物語を読むなんて、
恐らく2年ぶりくらいかも。
(そのとき読んだのは「駿河城御前試合」。ウヲさんに久しぶりに会ったときに買ったという)

続きはこちら。
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# by ebizuka3sxxl200r | 2013-12-25 23:56 | カメラ散歩 | Comments(0)

先週と今週と。

先週はインドアでしたが今週の週末はややアクティヴだったような。
散歩では無いものもありますが、とりあえず淡々と貼ってみましょ。

続きはこちら。(画像いっぱい、文字少なめ)
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# by ebizuka3sxxl200r | 2013-12-22 17:05 | カメラ散歩 | Comments(4)